節電は、無理のない範囲で行うことが重要です。特に、健康や安全にかかわる機器において節電を実行する場合には、十分に注意しましょう。
ガスストーブ・石油ストーブなど、ガスや石油による暖房機器を使用する場合は、定期的に窓を開けるなどして、必ず換気を行ってください。物が燃えるには、新鮮な空気が必要です。酸素が不足すると一酸化炭素が発生し、一酸化炭素中毒を引き起こす可能性があります。
また、洗濯物や布団などは、ストーブなどの近くに置かないようにしてください。洗濯ばさみ等で留めたつもりでも、落下の危険性があります。寝返りを打った際に接触して火災になった事例もあります。
家庭の電球を電球形蛍光灯やLED電球に変える他、オフィスの蛍光灯を間引きしたり、点灯を控えることは節電に有効ですが、安全面や健康上の配慮が必要です。暗がりでは思わぬけがをする可能性があります。
また、非常灯や階段通路誘導灯といった法令に定められた電灯は、適切に点灯するようにすることが必要です。
エレベータの間引き運転も一定程度節電に有効ですが、全体の消費電力からすると、その効果は限られています。特に、全てのエレベータを停止してしまうと、高齢者や車椅子の方の交通を妨げることになります。バリアフリーの確保に注意しましょう。
労働者がその業務に従事する事務室内の室温や照度については「事務所衛生基準規則」、多数の人が利用する一定規模の建築物の居室内の室温については「建築物における衛生的環境の確保に関する法律」による定めがありますので、節電対策を実施する前にご確認ください。
空調(エアコン)の設定温度を下げてサーキュレーターや扇風機を活用することは節電に効果的ですが、長年使用しているものは、熱、湿気、ホコリなどの影響により、内部部品が劣化し、発煙・発火しやすくなっているおそれがあります。消費者庁では、扇風機について確認・注意をするポイントを紹介していますので御参照ください。