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今冬やるべき節電

一般財団法人省エネルギーセンター家庭省エネ・人材本部の早井佳世が教える今冬やるべき節電

一般財団法人省エネルギーセンター家庭省エネ・人材本部の早井佳世が教える今冬やるべき節電

2014年。この冬すべき節電を、
一般財団法人省エネルギーセンター 家庭省エネ・人材本部 早井佳世さんがお伝えします。

4. 現在の機器で工夫して節約か、最新機種に買換えか?

これまで、家庭における夏・冬に特徴的な電気の使われ方と節電の具体的な対応策例を挙げてきましたが、家庭における節電を進めるためには、これといって画期的な方策があるわけではありません。
家庭における節電・省エネを実現するための要素は、図1に示すように、大きく3つあります。より快適で便利な生活を維持しながら、「我慢する」のではなく、如何に家電の使い方や組み合わせを工夫して賢く電気の無駄遣いをなくすか、がポイントになります。
重要なのは、例えば高齢者や乳幼児などがいて暖房を控えめにすることができないような場合に無理して20度設定の対策を頑張るよりは、家族全員が協力して実施できる簡単な節電メニュー(不要な照明をできるだけ消す、テレビは不要な場合は消す、など)を、無理のない範囲で節電期間中に「継続する」ことなのです。「継続する」と、自転車や車の運転と似ていて、最初は頭で考えないとできない行動が、無意識のうちに習慣化して難なくできてしまう、という嬉しい効果がついてきます。



一方、電気製品の買換えを考えているならば最新の省エネ型を選ぶと言うことが重要です。家電機器の選び方も、以下の点がポイントです。

  • ①使用時の消費電力が少ない省エネ型の機器を選ぶ(統一省エネラベル等を活用する)。
  • ②待機時消費電力の少ない機器を選ぶ。
  • ③家庭に見合った機種を選ぶ(例えばエアコンは、お住まいの地域の気象条件、建物の構造、部屋の広さ、ライフスタイルなどをもとにする)。


ただ、家電機器を買換えるべきか、現在の機器を壊れるまで大事に使用すべきかは悩むところです。家電の買換えタイミングは大抵、引越し時か故障時ではないでしょうか。まだ使える家電の買換えを検討する拠り所を、最新モデルが今保有している家電と比べてどの程度省エネ型になっているか(電気代を節約できるか)、に絞ってみてください。夏のコラムでも紹介しましたが、環境省の家電買換シミュレーション「しんきゅうさん
(http://shinkyusan.com/index.html#/index/top)」を活用してみましょう。省エネ型の家電機器は、使用時にそれほど頑張って省エネ行動を起こさなくても、年間のランニングコストが節約でき、節電・省エネが可能となるものです。図2では、冷蔵庫の設置方法及び庫内の温度設定、詰め込み度合いに全く配慮しない、いわば浪費型の使い方で、最新機種に買換えたらどの程度省エネになるかをシミュレーションした結果が示されています。最新機種に買換えたら、年間消費電力量が約65%削減でき、年間電気代にして1万円強お得になることが分かります。



ただし、省エネ型の家電機器に買換えたからといって電力需要のピーク時間帯に複数機器を同時使用しても勝手に節電するよう機器の側で制御してくれるわけではありませんので、注意が必要です。やはり、省エネ型の家電機器を使う際も電力需要ピーク時には使用法も併せて工夫(省エネ行動を実践)したいものです。そのためには、正しい知識に基づく適正な判断が必要です。今一度自宅の家電製品をチェックして、家族全員で取り組める節電メニューを実行しましょう。たまには家族全員が一緒に夕食をとる、などライフスタイルを見直すきっかけにもなるかもしれませんね。



家庭における節電・省エネを実現するための3要素

図はクリックすると拡大します



しんきゅうさんくわしく比較冷蔵庫の例

図はクリックすると拡大します




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早井佳世 プロフィール

一般財団法人 省エネルギーセンター
家庭省エネ・人材本部 家庭・人材総括部兼人材育成事業部 課長

民生部門における海外の省エネ施策調査、各種省エネ関連実態調査等を担当後、トップランナー制度・ラベリング関連の普及広報に10年以上従事。
国内外のシンポジウム、会議、人材研修において、日本における機器の省エネ対策プレゼン多数。
「すまいと電化」(日本工業出版)、「生産と電気」(日本電気協会)等において、家庭の省エネについて寄稿。
民生部門の省エネ政策について学会発表あり。
エネルギー・資源学会、日本エネルギー学会会員

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