トップ > 今冬やるべき節電 > 1.暖房の効率的な節電方法

今冬やるべき節電

一般財団法人省エネルギーセンター家庭省エネ・人材本部の早井佳世が教える今冬やるべき節電

一般財団法人省エネルギーセンター家庭省エネ・人材本部の早井佳世が教える今冬やるべき節電

2014年。この冬すべき節電を、
一般財団法人省エネルギーセンター 家庭省エネ・人材本部 早井佳世さんがお伝えします。

1. 暖房の効率的な節電方法

早いものでもう師走です。具体的な数値目標は設定されていませんが、冬の節電協力要請期間が始まりました。家庭で求められている節電協力要請期間は、12/1から3/31までの平日、9時から21時の間です。ただし、北海道と九州は8時から21時です。冬の1日の電気使用は、気温が低く、暗くなる夕方以降に家庭での消費電力量が増えるのが特徴です。



図1は、平日19時頃の家庭の消費電力内訳ですが、ここから分かるのは、エアコンを暖房に使用している場合、夏同様、エアコンの消費電力量が一番多いということです。夏の冷房がエアコンと扇風機だけなのに比べ、冬の暖房は、エアコン、電気カーペット、こたつ、ファンヒーター、ストーブ、床暖房、等など実に種類が豊富です。そういうわけで今回はまず、暖房機器についての節電方法と効果的な使い方について考えて見ます。
まず、エアコンをみてみましょう。一番節電効果が高く出るのは、温度を上げすぎないことです。設定温度を21℃から20℃と1℃低く設定すると、ひと冬でおよそ1,170円の節約(※1)になります。設定温度が20℃ですと寒く感じられるかもしれませんが、設定温度を上げる前に無理のない範囲で、以下の工夫を試みて見ましょう。



  • 1.ドアや窓の開け閉めを少なくする(暖房した部屋のドアは開け放さない)。
  • 2.カーテンを、厚手で床まで届くものにする(窓からの熱の出は48%と見逃せません;図2参照。ただし、日射がある昼間はカーテンを開けて自然の熱が入るのを利用し、日没前に室内に蓄熱した暖気が逃げないよう、カーテンやブラインドは閉めましょう。)
  • 3.カーディガンを1枚羽織る、ひざかけを使用する、靴下をはく、など体感温度を上げる工夫をする(カーディガンは+2.2℃、ひざかけは+2.5℃、靴下は+0.5℃、体感をアップさせます)。
  • 4.風向板は下向きに、もしくは扇風機をつけて、天井近くにたまった暖かい空気を室内に循環させる。
  • 5.月に1,2度のエアコンのフィルター掃除を行う(年間でおよそ700円の節約(※2)になります)。
  • 6.外出時や寝る15~20分前にはスイッチをオフにする。


電気カーペットを使用しているご家庭では、カーペットをそのまま床に敷くと熱が床に逃げてしまうため、カーペットの下に断熱マットを敷く、人のいる部分だけを分割してオンにする、などの工夫で節電できます。こたつの場合は、掛け布団だけでなく、敷き布団と合わせた方が保温効果があるので設定温度が低くてすみます。また、電気ヒーター(ストーブ)は消費電力が大きいので、部屋全体の温度を上げるのには向いていませんが、足元辺りを暖めるなど補助的な使用に効果的です。
暖房機器を買い換える際には消費電力の少ないものを選ぶようにして、今冬も、機器そのものの特徴や効果を正しく理解した上で、工夫して組み合わせもしくは使い分けしてスマートに節電したいものですね。



(※1)外気温度6℃の時、エアコン(2.2kW)の暖房設定温度を21℃から20℃にした場合(使用時間:9時間/日)
(※2)フィルターが目詰まりしているエアコン(2.2kW)とフィルターを清掃した場合の比較



電気機器の使用例(在宅世帯)
図はクリックすると拡大します

室内外の熱の移動
図はクリックすると拡大します




戻る

早井佳世 プロフィール

一般財団法人 省エネルギーセンター
家庭省エネ・人材本部 家庭・人材総括部兼人材育成事業部 課長

民生部門における海外の省エネ施策調査、各種省エネ関連実態調査等を担当後、トップランナー制度・ラベリング関連の普及広報に10年以上従事。
国内外のシンポジウム、会議、人材研修において、日本における機器の省エネ対策プレゼン多数。
「すまいと電化」(日本工業出版)、「生産と電気」(日本電気協会)等において、家庭の省エネについて寄稿。
民生部門の省エネ政策について学会発表あり。
エネルギー・資源学会、日本エネルギー学会会員

ページの先頭へ